数週間前に、現政権を運営する労働党の
支持率が落ち込んでいた為、Kevin Rudd元首相の
代わりに、当時副首相だったJulia Gillardさんが
オーストラリアの首相になりました。
かなり突然の出来事で、首相交代もかなり早い
スピードで起こったので、多くの人が驚いていました。
オーストラリア初の女性首相ということで、
Juliaさんは国内で注目を集めているわけです。
問題とされているのが、ジュリア首相は国民の選挙で
選ばれているわけではないということ。
なので、来月の8月21日に選挙が行われる事になりました。
選挙が近づいているということで、昨日の夜は
TVで首相と野党党首のTony Abbottさんが
討論番組に出演し、各党の政策について
話し合ったそうです。
その内容が今朝のニュースで取り扱われていましたが、
その中でも移民政策についてのものが多く目につきました。
Tony党首率いるLiberal党が政権を握った暁には、
現在約30万人の移民を17万人まで削減するということです。
こういった移民関係のニュースは、僕らのような
移民や、これからオーストラリアの永住を考えている人
にとっては気になる話題ですね。
世界的な不況で雇用が冷え込んでいるということで、
移民の数を削減して、オーストラリア国内での
雇用を移民でなく、国民に享受してもらおうということです。
ある意味もっともな話です。
それに対して、首相率いるLabour党は、"Big Australia"と
称して、人口増加による経済の促進を謳っています。
移民政策を話し合う上で、人口政策も
大きく関わってきます。
移民が減れば、当然人口増加も縮小します。
ここ最近日本で話し合われているのも同様ですね。
日本では少子化が進んでいるので、移民をもっと
受け入れて、若い労働力を増やし、これからの
経済や、年金の受け取り側を助けていこうという
考え方です。
オーストラリアは30年、50年後の年齢別人口予想図
を見ても、日本ほどひどい少子化にはならないと
予想されています。
しかし、移民を減らしていくとなると、もしかすると
未来の人口の年齢配分が変わってくるのかもしれません。
移民が減ると、オーストラリア国民への雇用が増えるとは
言われていますが、それと同時に、オーストラリアの
主要産業の教育部門や、旅行産業に影響がでる
可能性も指摘されています。
海外からの移民が減るとなれば、オーストラリアでの
永住を視野に入れている海外学生が、大学やTAFEに
入学する数も減るのは当然でしょう。
オーストラリアの大学や専門学校は、日本と異なり、
かなり沢山の海外留学生がいます。
学費はかなり高額です。
それでも、沢山の留学生がオーストラリア永住を
夢見て毎年入国してきます。
なので、教育産業や旅行産業の国際的な
需要が減る事により、それらの産業での雇用が
縮小する可能性もでてくるわけです。
選挙の結果によって、これらの移民政策や
他色々な政策が変わってくるのでしょうが、
永住ビザや他のビザで滞在する移民には
選挙権はありません。
選挙権があるのは、市民権を持つ国民のみ。
市民権が無い人は直接選挙に関われないと
しても、自分なりの考えを持って、
オーストラリア国民とそれらを話し合う事により、
何かしらの影響が与えられるかもしれませんね。
この頃の政治とは別に、チャンネル10のTV番組で
話題になっていたのが
Masterchef
http://www.masterchef.com.au
シリーズ2作目の最終回が昨日放送された
わけですが、なんでも、オーストラリア史上
3番目の視聴率を叩き出したそうです。
すごいですね。
僕も見てましたけど。笑
この番組は、素人料理人が、番組内で
料理作って競い合うわけですが、
最後に残ったのはAdam Liawさんと
Callum Hannさん。
優勝したのはAdamさん。
なんでも、アダムさんは日本人の彼女もいて、
日本料理を得意とするそうです。
先週のMasterchefでは料理の鉄人の
フレンチ料理人、Sakaiさんも番組に出演していました。
その時、アダムさんは日本で少し会話してましたし。
昨日の優勝が決定して、アダムさんの家族が
入場した時には、日本人女性らしき彼女が、
「おめでとー!」って叫んでましたし。笑
これは日本にとっては喜ばしいかもですね。
今までもオーストラリアでは日本食が
好まれてきましたが、アダムさん効果で
日本食の需要が増えるかもしれません。
ここ最近は、日本の捕鯨に対する
オーストラリア政府の風当たりがかなり
強く、メディアを含め、かなり世論を煽っていましたが、
そういった緊張もこういったところから
緩むと良いですね。
オーストラリアに居住する者としては、
日本関連の事がオーストラリアで
良い扱いを受けるのはいつでもうれしいですね!